終わる世界は君色に染まる
いくらAIなどが発達してるとはいえ、人型のアンドロイドだけは人間と区別がつくよう“ロボット”の見た目に寄せて作られる。
だからこそ生きている人間なのか、作られたロボットなのか見分けがつくのだが……。
俺の目の前にいる少女は“人間”そのものだった。
「そんなことより、あなた誰なの」
少し攻撃するかのように目の前の少女が聞いてくる。
「あぁ、ごめん。自己紹介がまだだったね」
そう言いながら立ち上がり、彼女の方を真っ直ぐ見る。
「俺は棚倉蒼。地球からこの星の調査のために来たんだ」
刺激しないよう優しく言った。
俺は言葉を続ける。
「君の名前は?」
「……それは呼称名を言えばいいの?」
そう聞かれた理由が理解できなかったがとりあえず頷いた。
「……エネルギーシステムコントロールヒューマノイド第一号・コードネーム “ノア” ESCH01・NOAH。……これが私の名前」
「……本当に人間じゃないのか……?」
「さっき言った。私は人造人間だよ」
「……アンドロイド……」
俺は言葉を失う。