Hidden love.
「あの、桐生さん。結婚式の予約はまだでしたけど…、婚約指輪は、当時プロポーズの時に受け取り、返していなくて…。これも、証拠になりますか?」
「これも、有利になりますね。婚約指輪がすでに贈られている。これも、婚約の成立を証明する客観的証拠の一つになります。これなら裁判所も、間違いなく成立していた婚約の不当破棄だとみなしてくれると思います」
「良かった…!」
不貞行為と言えるような、つまり…、身体の関係を持っていたとか、はっきりした証拠は無くて、本当に訴えることが可能なのか、かなり不安だった。
きっと相手の婚約中の不貞行為として訴える場合は、現実的ではなかったと思う。大樹が、不当な婚約破棄として訴えようと提案してくれなければ、自分では考えもつかず、泣き寝入りしていたと思う。
そう考えていた時に、大樹が「なあ」と声を掛ける。
「録音の後半にある『可愛げがない』とか『抱く気も起きない』っていうこういう言葉。精神的苦痛とかの訴えも乗せられない? どう考えても侮辱的発言だと思うけど」
「可能だね。上乗せしたら、婚約破棄の慰謝料の相場よりも、かなり強気な金額を請求出来ると思う」
正直、金銭的なものはどうでもよかった。あの男に痛い目を合わせられるなら。
金銭に関しては、どうとでも稼げてしまう。だから、どちらかと言えば、もっと社会的地位や、航平の幸せを壊してしまう方が、私の復讐としては意味のあるものになる。
「これも、有利になりますね。婚約指輪がすでに贈られている。これも、婚約の成立を証明する客観的証拠の一つになります。これなら裁判所も、間違いなく成立していた婚約の不当破棄だとみなしてくれると思います」
「良かった…!」
不貞行為と言えるような、つまり…、身体の関係を持っていたとか、はっきりした証拠は無くて、本当に訴えることが可能なのか、かなり不安だった。
きっと相手の婚約中の不貞行為として訴える場合は、現実的ではなかったと思う。大樹が、不当な婚約破棄として訴えようと提案してくれなければ、自分では考えもつかず、泣き寝入りしていたと思う。
そう考えていた時に、大樹が「なあ」と声を掛ける。
「録音の後半にある『可愛げがない』とか『抱く気も起きない』っていうこういう言葉。精神的苦痛とかの訴えも乗せられない? どう考えても侮辱的発言だと思うけど」
「可能だね。上乗せしたら、婚約破棄の慰謝料の相場よりも、かなり強気な金額を請求出来ると思う」
正直、金銭的なものはどうでもよかった。あの男に痛い目を合わせられるなら。
金銭に関しては、どうとでも稼げてしまう。だから、どちらかと言えば、もっと社会的地位や、航平の幸せを壊してしまう方が、私の復讐としては意味のあるものになる。