レディ・マーメイド
「あー、今日も疲れたね」
夏休みに突入し、毎日が忙しく過ぎていく。
勤務時間が終わると、樹莉は静香と肩を並べて更衣室に向かった。
「樹莉ちゃん、ご飯一緒に食べに行かない?」
「いいですね、行きたいです」
「ほんと? よかった! ほら、少し前までは何度誘ってもフラれちゃったからさ」
あ……と樹莉は顔をしかめる。
黒木に送迎してもらっていた頃は、静香の誘いに乗ることはできなかったのだ。
「あの時はちょっと忙しくて……。すみませんでした」
「いいのいいの、気にしないで。きっと彼氏ができたんだろうなって思ってたんだ。今夜は平気なの?」
「先輩、私に彼氏はいませんよ。本当にあの時は、ただ都合がつかなかっただけなんです」
「そうなんだ。じゃあ今夜は心置きなく二人で飲もう!」
「はい」
二人で従業員用の通用口からホテルを出る。
一人で帰る時はまだ少し恐怖に駆られていたから、今夜は心強い。
静香と肩を並べて、駅前から少し外れた創作料理のダイニングバーに入った。
「このお店『マーメイド』って名前だけあって、シーフードが美味しいんだよ。たくさん頼んでシェアしない?」
「いいですね」
彼とデートで来たことがあるらしく、静香は次々とオーダーしていく。
ムール貝とアサリの白ワイン蒸し。
真ダコとマッシュルームのアヒージョ。
炙り金目鯛とハーブのカルパッチョ。 エビとアボカドのタルタル ウニソース添え。
カニ味噌仕立てのブイヤベース。
ホタテとアスパラガスの焦がしバター醤油焼き。
ズワイガニと九条ネギの濃厚トマトクリームパスタ。
どれもが美味しく、おしゃべりを楽しみながらワインも進んだ。
夏休みに突入し、毎日が忙しく過ぎていく。
勤務時間が終わると、樹莉は静香と肩を並べて更衣室に向かった。
「樹莉ちゃん、ご飯一緒に食べに行かない?」
「いいですね、行きたいです」
「ほんと? よかった! ほら、少し前までは何度誘ってもフラれちゃったからさ」
あ……と樹莉は顔をしかめる。
黒木に送迎してもらっていた頃は、静香の誘いに乗ることはできなかったのだ。
「あの時はちょっと忙しくて……。すみませんでした」
「いいのいいの、気にしないで。きっと彼氏ができたんだろうなって思ってたんだ。今夜は平気なの?」
「先輩、私に彼氏はいませんよ。本当にあの時は、ただ都合がつかなかっただけなんです」
「そうなんだ。じゃあ今夜は心置きなく二人で飲もう!」
「はい」
二人で従業員用の通用口からホテルを出る。
一人で帰る時はまだ少し恐怖に駆られていたから、今夜は心強い。
静香と肩を並べて、駅前から少し外れた創作料理のダイニングバーに入った。
「このお店『マーメイド』って名前だけあって、シーフードが美味しいんだよ。たくさん頼んでシェアしない?」
「いいですね」
彼とデートで来たことがあるらしく、静香は次々とオーダーしていく。
ムール貝とアサリの白ワイン蒸し。
真ダコとマッシュルームのアヒージョ。
炙り金目鯛とハーブのカルパッチョ。 エビとアボカドのタルタル ウニソース添え。
カニ味噌仕立てのブイヤベース。
ホタテとアスパラガスの焦がしバター醤油焼き。
ズワイガニと九条ネギの濃厚トマトクリームパスタ。
どれもが美味しく、おしゃべりを楽しみながらワインも進んだ。