失恋した夜、三白眼のエリート海上自衛官に恋しました
 待ち合わせ場所は海の見える港町のカフェだった。
 店内はレトロな雰囲気の落ち着いたカフェ。
 ガラスの窓からは青い海と船が一望できる。

 約束の時間より五分ほど早く着いた私は、緊張で手の震えが止まらない。

「あ、あっ。あの……お待たせしました」

 久瀬さんは店の前で待ってくれてた。
 黒のTシャツにグレーのスラックスというシンプルなコーディネートなのに、高身長でガッシリとした筋肉質な身体によって、爽やかな俳優のような印象だ。

 そして、あの時と同じように、筋肉でしっとりとしていそうな腕と、その腕に浮かぶ血管に見蕩れる。
 私、こんなに血管好きだったっけ……?
 
「どうかしたか?」
「あ、はいっ、いえ……!」
「気分が優れないとか?」
「大丈夫です。すみませんっ」

 慌てて視線を逸らした。
 気を取り直して私たちは店内へ入り、窓際の席に座る。
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