よそ見してんじゃねーよ。〜前腕フェチ看護師が、クールな外科医の独占愛に捕まりました〜

 先生は腕をスッと戻した。

 いつ見ても、すこぶる完璧な前腕で。

 心の中で拝む。

 「……そんなに、好き?」

 その言葉にドキッとして先生の顔を見る。

 「……腕」

 と言ってフッと笑った。

 わ、笑ったーー!

 須波先生が笑ったー!

 きゃーカッコいいー!

 って騒ぐ前に、ガン見してるのバレた。

 見過ぎた。普通に見過ぎだ。

 だって目の前にあるんだもん!推しが!

 「あの、控えめに言って、最高です。先生の前腕」

 私がガッツポーズをキメると、須波先生はハッとまた破顔した。

 え〜〜先生の笑顔とか最高過ぎるんですけど〜

 「ほんと、おもしろいな、白石」

 いつもなら前腕しか見えていなかったのに。

 その日ばかりは、先生の笑った顔が頭から離れなかった。
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