よそ見してんじゃねーよ。〜前腕フェチ看護師が、クールな外科医の独占愛に捕まりました〜

 「……へぇ、"腕が"ね」

 「あ、いや、その、須波先生の全部がカッコいいです!あ……すいません……」

 全身から湯気が出てるんじゃないかと思うくらい、顔も体も熱い。

 何言ってるんだ、私〜っ。

 すると、先生がスッと腕をこっちに伸ばした。

 え。

 え?

 これは、さわっ、触っていいってこと?

 ドキドキと加速する心拍。

 恐る恐る先生の腕に手を伸ばそうとした時、

 「……うまいな、採血」

 その言葉にピタッと手を止めた。

 「ほら、痕が残ってない」

 そう言ってこの間、私が採血した痕を見せてくれた。

 「……あ、あー!採血の、あと!ほんとだぁ……よかったです〜」

 あぶねー。

 右手で胸を押さえると、心臓がバクバクいっている。

 もう少しで本当に変態になるところだった。

 あぶないあぶない。

 とんだトラップだ。
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