XOXO+I love you〜天敵上司が彼氏になったら甘々男でした
[KZ]は、唯一無二の家具を目指している。
デザイナーと職人が自信を持って作成した家具達を、お客様に提供し、唯一無二の空間を作ることができるのが我が社[KZ]だ。
イメージ通りの店内の構想ができていく。
だが、何かが違う。
それがわからないでいると、いつの間にか画面を見つめていた鷹宮さんが、背後から、マウスを握る手に手を添えてきた。
「この窓際のソファをアーク型のカウチソファに変えてみろ。座面の高さもないから、圧迫感もなく、遠くの席からでも夜景を楽しめるはずだ」
通常運転なのに、甘やかに手を握り、指を絡めてくる男。
耳元で話のも、わざとではないだろかと思える。
「それなら、ここにシェードタイプの照明を置いて、張り地はレザーで色彩はホワイトグレージュがいいと思んです」
「いいんじゃないか」
よくできましたと、頭を撫でられた。
遠巻きに見ていた菜穂ちゃんが、「冷房壊れてませんか?暑くて死にそうです」
わざとらしく手のひらで扇いで、同僚男性と肩をすくめて背を向け出した。
「暑いよな。絶対、冷房壊れてるぜ」
冷房とは、冷徹男、鷹宮さんを指す2人の記号だと後で知るのだが、鷹宮さんには気がつかれていたようで、「本社に行かせてやろうか?嫌でも涼しくなるぞ」と脅しながら、私の頬を指の背で撫でていた。