XOXO+I love you〜天敵上司が彼氏になったら甘々男でした

「そうですよ。むやみに触らないでください。セクハラですからね」

座っていた椅子がくるっと回り、鷹宮さんと向かい合う。

「顔が赤くなってるぞ」

咄嗟に両手で頬を隠し、頬の熱を冷まそうとしていたら、椅子が動き、更に鷹宮さんとの距離が縮まっていた。

彼の開いた足の間にすっぽりと収まり、両手を掴まれて、顔を隠す術をなくしていた。

銀縁メガネの奥からの視線は、なぜか甘く感じる。

「ほんと、可愛いよ」

「なんですか、それ?」

「俺が好きでたまらないって表情を我慢してる顔」

「好きじゃないですって。逆です。嫌いです」

「俺はお前のこと好きだよ。鈍いのもいい加減、限界なんだよ。もう、待てない」

「何するつもりですか?」

妖しく光る眼光に、貞操の危機を感じ椅子で背後に下がろうともがいたが、椅子を捕まえられていて動けない。

突然、私の頬を軽く抓り、営業用のクールな微笑みとは違う飾り気のない笑顔で、お互いを指差しながら宣言される。

「今から、俺はお前の彼氏。お前は俺の彼女」

「はい?」

「腹減ったな。ご飯食べに行こう」

卓上にあったスマホを人質に取られて、仕方なく彼を追いかけた。
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