XOXO+I love you〜天敵上司が彼氏になったら甘々男でした
「もう、待ってください。私、アルコールが飲めるところがいいです」
施錠し、鷹宮さんを追いかけた。
数メール先で待っていたであろう彼からスマホを返されて、当たり前のように手を繋いできて、指を絡めてくる。
いやいや、なにこれ?
顔が熱いし、ドキドキが止まりません。
「酔ってお持ち帰りされたいのか?」
「違いますってば。予定外の仕事頑張ったので、自分へのご褒美です」
「なんだ。お持ち帰りできると思ったのに、残念」
本気とも冗談ともとらえることのできないで、聞き流すことにする。
「どこ食べに行きます?」
「この時間だとな…初デートなのにムードのない店には行きたくないし…」
指を絡め繋いだ手では、否定することは難しく、ジッと繋ぐ手を見つめていた。
駅前近くまで歩いてくれば、夜遅くまで営業するお店がそれなりにある。
その中で、彼が選んだお店は、半地下になっている古いオシャレな洋館。
重い扉を開けると、ワインレッドと黒系で統一されたインテリアで、オシャレなアメリカンなバーだった。
「いらっしゃいませ」
40代ぐらいのイケオジが、カウンター内でシェーカーを振りながら微笑む。
「オーナー、お久しぶりです」
「おー、雅文。何年ぶりだ?」