常夏の甘い恋を、キミと。 〜どうやら恋の始まりはお互いフェチだった模様です〜
side陽葵

「はぁ〜っ、やっぱりお酒はサイコー!」
ただいま1時。私は先ほど買ったフルーツ酒を片手に、溜まっていた恋愛ドラマを少しずつ消化していた。
私が今見ているドラマは、大学生のラブコメ。付き合い始めた初々しいカップルが、デートで海に行ったり遊園地に行ったりと、楽しい一面もあれば、主人公の女の子を狙う男の子が出てきて修羅場になったりと、王道のお話だ。
でも、やっぱりこういう系の話は面白いから王道になるのだ。課題に追われていた私の心を、ピュアストーリーで癒してくれる。
ようやく第7話まで見て、いよいよ最終話を見ようとした、そのとき。

そばに置いてあった私のスマホが、ブーっと音を立てた。
こんな夜遅くに通知が来るなんて、ゲームのことか誰かからのメッセージしかない。でもたぶん、後者の確率の方が大きいだろう。
…………一体誰だ、こんな夜更けにメッセージを送ってくる不届きものは。
私がスマホを引っ繰り返し、指紋認証でロック画面を開く………と。
「えっ、桐生くん?」
今日………というかギリギリ昨日連絡先を交換したばかりの、桐生くんからの通知だった。
いやいや、なぜこんな遅くに送ってくる⁉︎
そんなに大事な用件なのかと、本文を確認すると、私はあんぐりと口を開けた。

『そういえば、月曜日って授業の後予定空いてます?』
『気まぐれで出かけるんですけど、一緒にどうですか?』
などという、お誘いの言葉だった。
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