地味な私が人気者の幼なじみに溺愛されています。
いや、別に、私なんか特別じゃない。

そう思ってきたはずなのに、莉奈の言葉は妙に胸に引っかかった。

もし少しでも本当だったら――。

そんな考えが浮かんだ瞬間、慌てて打ち消す。

期待なんてしたくない。

傷つくのはもう嫌だから。

「ど、どういうこと莉奈。」


「うーん、それはここから先はノーコメント」


莉奈はそれ以上何も言わなかった。

まるで自分で気づけと言っているみたいに。

そのとき。

ガラッ。

教室の扉が開いた。

女子たちのざわめきが広がる。


< 27 / 276 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop