地味な私が人気者の幼なじみに溺愛されています。
( 九条くんだ。)
(今日もかっこいい……。)
そんな声があちこちから聞こえてくる。
見なくても分かった。
九条皐月
その名前を意識しただけで心臓が落ち着かなくなる。
私は反射的に顔を上げた。
視界の先にいる皐月と目が合う。
一瞬だった。
それなのに胸が大きく跳ねる。
皐月は周囲の女子たちに軽く挨拶を返しながら、迷いなくこちらへ歩いてくる。
そして次の瞬間。
皐月は迷いなく私の席までやって来た。