地味な私が人気者の幼なじみに溺愛されています。
こんなに緊張するなんて、自分でもおかしいと思う。
ただ皐月と話をするだけ。
そう自分に言い聞かせても、胸は全然言うことを聞いてくれなかった。
結局私は皐月に連れられて校舎裏へ向かった。
人通りの少ない場所。
夕日が赤く差し込んでいる。
グラウンドからは運動部の掛け声が聞こえてきた。
遠くでは吹奏楽部の演奏も聞こえる。
そんな賑やかな音があるのに、この場所だけは不思議なくらい静かだった。
二人きり。
その事実だけで心臓がうるさかった。