地味な私が人気者の幼なじみに溺愛されています。
私から逸らされたその目に、迷いの色が見えた。
普段なら何でもはっきり言う人なのに。
そんな姿を見るのは珍しかった。
だからこそ、これから話されることがどれだけ大事なのか分かってしまう。
私は答えを待っている。
今にも飛び出しそうな期待を抱えながら。
けれど皐月は、その期待に気づいていないようだった。
いや、気づいているからこそ慎重になっているのかもしれない。