この時間を忘れる方法があるなら
「えっと‥‥年齢は私より少し若そうに思えますが、髪は明るめの髪色で肩より少し短いボブスタイルな感じです。それと、簡単に言えばとても美人で可愛らしい人だと思います」

ドアモニター越しだから顔立ちはハッキリとはわからないものの小さなお顔にパッチリとした目だけは分かり可愛い人だと感じた

会社では見かけたことはないから社員さんではないと思うし、絶対に配達員ではなさそうだ


『‥‥‥分かった。君は何もしなくてもいい。すぐに俺の方で対処する。』

「分かりました、よろしくお願いします‥
ではお疲れ様です。」

『フッ‥‥休みの日まで仕事モードなんだな。
今日1人で眠れなかったらまた電話してくると
いい。‥それじゃあ』

「ッ!」

思い出したくないのに、今朝同じベッドの中で耳元で囁かれた声を思い出してしまい、電話を切った後暫くソファに突っ伏した

演技だと分かっていても、あの顔と醸し出す雰囲気、そしてあの声色がプラスされると、どんな人でもきっとこうなるに違いない‥‥

確かに意識が飛ぶほど爆睡した事は事実だから何も言い返せないけれど、代役に言う台詞じゃない気がするんだけどな‥‥

1人で悶々としつつも、明日の事を考えながら過ごし、柊さんが手配してくれていた全身のエステとフェイシャルを受け明日に備えた


まさかそこで、さきほどの女性と会う事になるなんてその時は少しも思ってもみないでいた
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