無気力御曹司さんが私を離してくれませんっ!
第1章

学園生活と転校生

―『おい!またテスト2位じゃねえか!』

―『ほんと、何でこんなに醜いのか。』

―『ごめんなさい…』

―『ごめんなさいだぁ?それだけか?』

―『……。』

―ガン!

―『おいおいおいだまってんじゃねぇよ!』

―『っ!いたい……!』


――――――――――――――――――――――――

また……あの夢か……いくら親と別居してるとはいえ……簡単には忘れさせてくれないか。

私は中1の乃愛。とある理由で親とは別居中だ。

私はいくつか、親が原因で今でもフラッシュバックするトラウマがいくつかある。

1つ カンペキじゃなきゃ嫌われる。

これは親がカンペキじゃないと暴力をふるってきたから。
絶対に順位があってもなくても1位。コンテストでは金賞。……みたいに。

2つ 感情を持つこと。

いちいち痛い!とか、辛い!悲しい!みたいなことになってたら、もうとっくに自殺とかしてると思う。
最初の方とか、もうホントに死にかけた。
だからもう、感情を消した。

って言い方、おかしいよね。でも、おかしくても、笑えない。面白いって、思えない。

ね、結構ヤバイよね。しかも全部親のせいだとか、本当に笑えない。

私がこんなにサバサバした性格なのもこの出来事のせい。

とにかく強がる。強がってればきっと大丈夫。

そんなやわい期待もあり、この性格になった。

この夢の後でものすごく気分が悪いが、今日も今日とて学校があるわけで。学校終わったらバイトでしょ。

唯一の安らぎが親友のつきはとのおしゃべりの時間。つきははほんとの性格で接せられる唯一の……"親友"だから。


「うわ…ヤバイ」

時計を見たら7時を指していた。急いで制服に着替え、適当に髪を結う。


「まぁ……ポニテでいいだろう。」


これがシンプルこそベストってやつ。


「いってきまーす!」


急いで家をでて、誰もいない家にわざわざ明るく『いってきます』を言うのは理由がある。

念のため、親がいないことはつきは以外には言ってない。『いってきます』がなかったら親がいないのがバレる。


急いで交差点をわたろうとしたら……。

同じ二瀬(にのせ)中の制服をきた背の高い男の子がいた。

ただそんなの気に留めるほど時間があったらよかったが……今は7時20分。

校門が閉まり、チャイムがなるのが8時ぐらい。がいつもなのだが、今日は朝礼というものがあるのだ。

校長の話を10分以上炎天下で聞かされる。だから40分には教室についていなければ遅刻判定になる。

といういつも遅刻ギリギリの私には地獄のようなイベントである。



そうこう考えているうちに校門についた。

転校してきたから校舎を見慣れていないだけかもしれないが……とんでもなく大きい校舎だ。

この学校には『転入試験』というものがあって、大丈夫だろうかと心配していたが……神様がいてよかった、と本気で思った。

だって、私みたいなバカが奇跡的に満点合格できたんだから、神様はいると信じる他無い。

急いで階段を駆け上がっている時に、またあの交差点の時の人がいた。急いでいたから見間違いかもしれないが。

―ガラガラガラ!
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