無気力御曹司さんが私を離してくれませんっ!
海斗さんは少し悩んでから言った。


「はい。」


はぁ~。気まず!もう大丈夫だし帰ろっかなぁ。でもさすがに先生に申し訳な……


―ガラガラガラ!


ハッ!先生!!!よかった!気まずい状態が続くのかと……。


「ハァハァ……。よかった~!!!間に合った!大丈夫?」


見るからに走ってきてくれたんだと思う。原因だけ……言っとくか。


「いつものトラウマです。」


「今回は軽かったのね~!よかったわ!」


ほんとによかったですよ。こんなヤツの目の前で泣き出さなくて。


「あ、気付かなかった!ごめんね水無瀬くん。」



「……。別に大丈夫です。」


考え込むような顔にハッとした。


「海斗さんもしかして『トラウマ』について気になってます?」


多分こんなところだろう。人前でトラウマについて話したことがないから反応に少し驚いた。
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