また500年後に、白いヒガンバナ咲く丘で
<翌日>

リディアナ
「んん…ここは…?」

ヴィンラック
『よかった!目を覚ました!』

リディアナ
「あなたが手当てしてくれたんですか…?あり、ありがとうございます…。」

ヴィンラック
『お礼は村のみんなに。僕はきみを運ぶことしかできなかった。』

リディアナ
「村の…?本当に助かりました…すぐお礼にうかがい…痛ッ!」

リディアナは全身の痛みと疲労で立ち上がれませんでした。

ヴィンラック
『今は無理せず休んで。命は助かったが、ひどいケガだったから。』

リディアナ
「そんなに…?」

(あれ?私、今まで何をしてたっけ…?)

頭がボーっとして、なかなか思い出せませんでした。

ヴィンラック
『僕の名前はヴィンラック。この村の守り人を務めている。きみは?』

リディアナ
「私はリディアナ。ここはどこですか?」

ヴィンラック
『フーヴル村。』

リディアナ
「え…フーヴル?!どういうことですか…?!」

「フーヴル」とは、リディアナが住むリバス市の旧名でした。

彼女の頭に、子どもの頃に受けたリバス市の歴史の授業が蘇りました。

「フーヴル」という地名が消えた経緯とともに。
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