ネックとプロポーズ
瑠衣

第一話

「……おはよ」



ベッドの中で目を覚ますと、頭上から和泉(いずみ)くんの少しだけ掠れた寝起きの声が聞こえた。

見上げたら、和泉くんと目が合った。



「おはよう」
と返事をしつつ、私の声も掠れていて、和泉くんとふたり、目を細めた。



いつもと違う天井やインテリアが視界に入り、和泉くんの部屋にいることを思い出す。

今日が日曜日であることを頭の中でしっかり確認して、もう少しゆっくりしていられることに安堵した。



和泉くんが私を抱きしめて、
「今、何時かな?」
と、呟く。



今が何時であろうと、私のことを抱きしめていてほしい。

そう思いながら、抱きしめ返した。

目の前には、和泉くんの首筋が見える。



男性の首元は、なんて美しいんだろう。

鎖骨のライン。

喉仏の影。

首筋の頼もしさ。



うっとりして眺めつつ、和泉くんの首に頬を寄せる。

伝わる体温のあたたかさ。

こんなに安心するぬくもりを、私は他に知らない。
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