ネックとプロポーズ
「ここで、誕生日を祝ってサプライズで結婚を申し込もうって思ってたから」

「あ……、えっと、ごめん」

「本当だよ」
と、笑う和泉くん。



「誕生日もまだなのに、種明かししちゃった。サプライズが下手でごめんね」

「そんなことないよ、嬉しい」



和泉くんは「じゃあ、こっちに来て」と、「happy birthday」の文字の下に私を連れて行く。



「瑠衣さん、ずっと一緒にいて、ずっとふたりで笑って暮らそう。オレと結婚してください」



どんどん視界が揺れてくる。

泣いてしまうなんて、大人の女として見てもらえないかな。

まぁ、いいか。

だってこれが、私。

和泉くんには飾らない私のまま、隣にいたい。



「はい。よろしくお願いします!」



そう答えると、和泉くんはニィッと笑った。

可愛い。



「ここで指輪を渡したいところだけど、お店から受け取る約束をしているのって、週末なんだよね」
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