アタタメマスカ?
「眠れなくて散歩してたら、あそこに見つけてしまって」

「え?」

散歩する時間でも場所でもないと思ったけど。
朝方さんは、笑って橋の下の遊歩道を指差した。

「ずっと子猫が鳴いてるんだよ」

暗闇で良く見えなかったけれど、確かに小さな鳴き声と、動物の気配がした。


「だからって……」

優しいにも程がある。

「見てたら豪雨来た」

猫から私に視線を移した朝方さんは、

「心配して来てくれたの?」


この前と同じように、私の頭を大きな手で撫でた。


「僕は、いくら悲しくても追ったりしない」

今更ながら、あんなメッセージを送った事を後悔。

どんなに繊細に見えても、優しくても、この人は私とは違う。

きっと、強い。
弱くて夜に逃げる私とは、住む世界が違う。なのに。


「……どうして私を誘ったの?」


ずっと、不思議だった。




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