姫の花道
「好きで引きこもっていたわけではないのです! やりたいけど、やらせてもらえないこともたくさんありました! これからそれを取り返します!」
「『やらせてもらえないから、やりませんでした』何の疑問も持たずにそういうことを言う人間は、いつまでも同じことを言う。他人の意思に自分を曲げられることに慣れすぎているから」
彼はなぜ、ここまでセリスにつっかかってくるのか。
このときのセリスにはまったくわからなかったが、一つわかることもあった。
(このひとには絶対に負けられない!)
セリスの瞳に宿る闘志に気づきながら、ゼファードはくすくすと笑い、ようやく口を挟んだ。
「ひとまず、そこまで。ラムウィンドスは月の国きっての剣の使い手で、これ以上強い男は地上を探してもなかなかいないはずだ。今日から姫の護衛としてつける。だからね、二人とも。仲良くして欲しいんだ」
セリスの耳に、その言葉は悪夢のように響いた。
「仲良くはしません!」
すかさずセリスは言い返す。ラムウィンドスは感情をすべて消し去った無表情となって、そっけなく言った。
「命令であればやる。それだけだ。仲良くする必要はない」
それが、セリスと彼の出会いだった。
「『やらせてもらえないから、やりませんでした』何の疑問も持たずにそういうことを言う人間は、いつまでも同じことを言う。他人の意思に自分を曲げられることに慣れすぎているから」
彼はなぜ、ここまでセリスにつっかかってくるのか。
このときのセリスにはまったくわからなかったが、一つわかることもあった。
(このひとには絶対に負けられない!)
セリスの瞳に宿る闘志に気づきながら、ゼファードはくすくすと笑い、ようやく口を挟んだ。
「ひとまず、そこまで。ラムウィンドスは月の国きっての剣の使い手で、これ以上強い男は地上を探してもなかなかいないはずだ。今日から姫の護衛としてつける。だからね、二人とも。仲良くして欲しいんだ」
セリスの耳に、その言葉は悪夢のように響いた。
「仲良くはしません!」
すかさずセリスは言い返す。ラムウィンドスは感情をすべて消し去った無表情となって、そっけなく言った。
「命令であればやる。それだけだ。仲良くする必要はない」
それが、セリスと彼の出会いだった。


