ライオンのサーカス
キーンコーン……
チャイムが鳴ってホームルームが終わった。
「モネ、帰るよ」
「昇降口まで一緒に帰ろう、モネ」
いつもの様にカナトとシロウが席まで来る。
「学校の緑化活動って、お前が中心になってやってるの?」
廊下を歩きながら、カナトが聞いた。
「あの緑化活動のポスター描いたのモネだろ。下手なのに色塗りがうまいから一発で分かった。学校の庭、花だらけにするつもり?」
「良い事だよ。」
シロウが言った。
「花は多い方が良い。僕は、ハーブとか薬草も植えればいいと思うけど。風の魔法は植物と相性良いんだ。僕も手伝って良い?」
「もちろんだよ。カナトも手伝ってよ。」
「別にいいけど。今でも充分色々咲いてんのに、邪魔じゃね?。多すぎると。」
「そんな事ないよ。花は摘んで飾れるし。」
「先生達も喜んでる。魔法薬の授業で使う薬草が学校で賄えるから、生徒達も助かるって。」
「良い事したね。」
「どうでもいいけど、今度の宿題、作文だって。魔法のない世界について書けだって。まったくこの学校、魔法に関係ないこと好きだよな。」
昇降口を出て、運転手の車で学校に来るシロウと別れ、カナトの家のある御屋敷街への分かれ道まで、モネ達は歩いていった。