元カノの恋愛小説が映画になったので、忘れたはずの初恋が大ヒット上映中です

マグカップとアップルティー

「藤森先生、今日は何時まで残りますか?」

職員室の給湯ポットで紅茶を淹れていると、後輩の遠山先生から声を掛けられた。

キャリア教育の講演から数日が経っていた。

「あー……今日は早く帰れそうだから、久しぶりに五時半くらいには帰ろうかなと思ってた」

「あぁ……五時半は無理だなぁ……」

「何かあった?」

「いえ。夜ご飯を一緒に食べられる方がいればと思ったんですが、私が五時半までに上がるのは無理そうだなって」

後輩からの好意は素直に嬉しい。
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