久我くんの過保護が止まらない!
「....................え?」

隣の湊も固まった。

「……は?」

教室中は気付いていない。

だが、二人は真っ先に気付いた。

今。

立った今、聞き捨てならない苗字が出た。

久我。

久我だ。

湊が捨てた……いや、正確には今も旧姓として使っている苗字。

教室がざわつく。

「久我?」

「久我くんと同じ?」

「親戚?」

「偶然?」

当然そうなる。

そして、転校生――渚は、ゆっくり教室を見渡した。

その視線がまっすぐに湊を捉える。

数秒の沈黙。

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