久我くんの過保護が止まらない!
教室中の人間も心の中で全力で頷いていた。

そうだよ。

おかしいよ。

今さらだけど。

めちゃくちゃ今さらだけど。

するとその時、湊が小さく舌打ちした。

「……面倒くさ」

ぼそりとした低い声に陽菜が振り返る。

「湊?」

そして開き直ったように、べっと舌を出した。

「俺のもんやからに決まっとるやん」

しんと教室が静まり返った。

完全に、音一つしないレベルで。

「…………」

「…………」

「…………」

クラス全員の思考が止まった。

「................は?」

渚がぽかんとした顔で言った。

至極真っ当な反応だ。

< 120 / 157 >

この作品をシェア

pagetop