久我くんの過保護が止まらない!
今日話しかけてきた人間の大半を軽蔑した。

話したこともなければ、名前も知らない。

昨日まで近寄りもしなかった人間が今日になった途端、

事情を知った気になって理解者の顔をして近付いてくる。

(何が理解者や)

心の中で吐き捨てる。

理解なんかできるわけないやろ。

自分でも整理しきれてへんのに。

しかも、そういう連中に限って目が笑っているのだ。

可哀想な自分に酔っているというか。

悲劇の主人公を慰める自分に酔っているというか。

とにかく、気持ちが悪かった。

「久我くんって強いんだね!」

違う。強いわけやあらへん。

「頑張って生きてきたんだよね。」

お前はなんも知らんやろ。

「辛かったね。でもこれからは私が――」

今日初めて話したお前に何が分かる。

誰と話しても。

何度話しても吐き気が募る一方だった。

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