久我くんの過保護が止まらない!
「ほんま……勘弁してぇや」

半分愚痴で、半分本音だった。

湊は苦笑して立ち上がる。

そして気付かなかった。

運ばれた時の揺れで、

実は陽菜が途中から目を覚ましていたことに。

目を開ける勇気が出ず、寝たふりをしていたことに。

だから、聞こえてしまった。

全部しっかり、最後まで。

ドアが閉まり、訪れる静寂。

数秒後。

ベッドの上の陽菜がガバッと飛び起きた。

「~~~~~~っ!?」

声にならない。

真っ赤だった。

耳も首も顔も、全部。

「な、なななななな……っ」

意味が分からない。

いや分かる。

分かるから困るのだ。

可愛い?

反則?

何あれ。

何あれ何あれ何あれ。

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