久我くんの過保護が止まらない!
でも無理だ。

近い。

距離が近い。

今まで気にしたこともなかったのに。

意識し始めた瞬間から全部近い。

近すぎる。

そんな湊との関係とは対照的に、

渚との距離感はおかしくなる一方だった。

「陽菜さん!」

「なに?」

がしっと渚が陽菜の腕を掴む。

「今日の小テスト難しくなかったですか!?」

「ええ、分かる!」

「ですよね!?」

「平均絶対低いよね!」

「そうじゃなきゃ困ります!!」

大型犬のように人懐っこい渚と話している時間は、不思議と気が楽だった。

変に意識する必要もなければ、心臓がうるさくなることもない。

だから自然と話す時間が増えてしまう。

しかし、その様子を少し離れた場所から見ている人間が一人だけいた。

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