久我くんの過保護が止まらない!
その時だった。

ぷつん

「……っ、!?」

小さな音と同時に、陽菜の足元がぐらりと傾いた。

「きゃっ!」

慌てて一歩踏み出したものの、浴衣の裾も相まって危うく転びかける。

「危な....っ!」

湊が咄嗟に腕を掴んで引き寄せ、どうにか持ちこたえた。

「大丈夫か?」

「う、うん……ありがと。」

ほっと息をついた陽菜が足元を見ると、下駄の鼻緒が根元からぷつりと切れてしまっていた。

どうやら転んだのはこれが原因らしい。

「ぷっつり切れとるなぁ。」

「うっそぉ……。」

陽菜は情けない声を漏らした。

「こんなタイミングで?」

「運悪いな。歩けるか?」

「うーん……」

試しに歩こうとしてみるが、当たり前に三歩目で下駄が完全に脱げた。

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