久我くんの過保護が止まらない!
「……無理だぁ」

「無理やな。」

湊は辺りを見回すと、すぐ近くの石段を指差した。

「ちょっと座っとき。」

「?うん。」

陽菜は浴衣の裾を整えながら石段へ腰掛ける。

正面に湊がしゃがみ込み、壊れた下駄を手に取った。

「見してみ」

鼻緒を差し込もうとして引っ張ってみたり、向きを変えたりと四苦八苦する。

「んー……。」

数分格闘したものの、

「……あかん。」

小さく息を吐いた。

「完全に切れとるわ」

「やっぱり?」

「応急処置も無理そうやな。」

そう言って下駄を返す。

陽菜はそれを聞いて少し考え込んでから、ぱんっと手を叩いた。

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