久我くんの過保護が止まらない!
観念した陽菜は、おずおずと背中へ近付いた。
「……失礼します。」
恐る恐る肩へ手を回した次の瞬間。
ふわりと身体が浮いた。
「わっ!」
湊は軽々と陽菜を背負い、そのまま立ち上がる。
「あほみたいに軽いやん。」
「うっそだぁ....!」
「ほんまやって」
背中越しに聞こえる穏やかな声。
陽菜は少しだけ照れ笑いを浮かべながら、その背中へそっと身を預けた。
昔、小学生の頃。
転んで膝を擦りむいた帰り道も、こうして背負ってもらったことがあった。
あの頃よりずっと大きくなった背中は、不思議なくらい安心できる。
人混みを抜ける夜風が、二人の浴衣を優しく揺らした。
その温もりが少しでも長く続けばいいと願っているのは――きっと、湊だけだろう。
家へ着いた頃には、時計の針は九時を少し回っていた。
「……失礼します。」
恐る恐る肩へ手を回した次の瞬間。
ふわりと身体が浮いた。
「わっ!」
湊は軽々と陽菜を背負い、そのまま立ち上がる。
「あほみたいに軽いやん。」
「うっそだぁ....!」
「ほんまやって」
背中越しに聞こえる穏やかな声。
陽菜は少しだけ照れ笑いを浮かべながら、その背中へそっと身を預けた。
昔、小学生の頃。
転んで膝を擦りむいた帰り道も、こうして背負ってもらったことがあった。
あの頃よりずっと大きくなった背中は、不思議なくらい安心できる。
人混みを抜ける夜風が、二人の浴衣を優しく揺らした。
その温もりが少しでも長く続けばいいと願っているのは――きっと、湊だけだろう。
家へ着いた頃には、時計の針は九時を少し回っていた。