同僚のイケメン眼鏡教師は、私にだけ甘い独占欲を向けてくる
「なあ。三沢先生とナナ……青木先生の距離感、やばくね?」
松島君のその一言で、他の生徒達もヒソヒソ声で盛り上がり始めた。
「ふたり、仲良すぎない?」
「三沢先生と青木先生の周りだけ、空気が甘い。」
「三沢先生、青木先生のこと、気にしすぎ!」
「姫を守る騎士かよ!」
「ち、違うからね!」
慌てて否定する私とは対照的に、
三沢先生は涼しい顔で生徒達に指示を出す。
三沢先生の眼鏡が、汗で少しずれていて、思わす視線を向けてしまう。
自分でも気付かないうちに見つめてしまっていて、慌てて目をそらした。
「ほら。騒いでないで、さっさと作業進めろよ?体育祭に間に合わないぞ。」
その声はいつもと変わらないのに、
眼鏡の奥の瞳が得意気に笑っているように見えたのは気のせいだろうか。
その様子を、吉村先生がじっと眺めている。
私は視線を下げ、怯えてしまう。
すると三沢先生は小さくため息をつき、私の前にスッと立った。
「大丈夫。俺がいるから。」
「……はい。」
その言葉に勇気をもらい、私は強く視線を上げた。