二百物語
借り物競争
今日は運動会。私は借り物競争の選手だった。「よーい、ドン!」少し走って紙をめくると、【大好きな人】と書いてある。「嘘でしょ!?」クラスの勝利がかかっているんだから、迷っているヒマはない。急いで大好きなAくんのもとへ走る。恥ずかしすぎて、声もかけられない。座っていた彼を掴んで走り出す。どうにか1位でゴールできた。Aくんになんて説明しよう。そう思って横を見ると、彼の顔はむらさき色に染まっていた。