儚い君と恋をする。

EP3:れいくんの左手。


今日は一学期の終わる終業式だった。

放課後の教室は、夏休み前の浮き足立つ生徒たちがそれぞれ楽しそうに帰ろうとしている。


私も早く帰って、れいくんとの夏休み計画を立てようとウキウキしながら、荷物をカバンにまとめていた。

その時、嫌な視線を感じる。

教室の後ろから、女の子たちのクスクスと笑う笑い声と共に声が聞こえてきた。


「ねぇ、清水さんってさ、可愛いけどいつも一人じゃない?」

「わかるー、可愛いだけで性格悪いんじゃない?」

「ありえるーっ!しかも最近誰もいないのに一人でニヤニヤしてるの見たんだけど、まぢ怖くない?」


心臓がドキッとした。

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