儚い君と恋をする。
「ななーっ!起きなさーい!朝よ」
「……はーい…」
お母さんがリビングから私を呼ぶ声が聞こえて私は眠たい目を擦りながら起き上がる。
すると、私の顔を覗き込む綺麗な顔が目の前にあってビックリする。
「…ひゃっ」
「あー?何驚いてんだよー」
「お、驚いてないよっ…近いから離れてっ」
そうだった…完全に忘れていた…昨日から彼が私の部屋にいるんだった。
そして、私は学校の準備をしながら、彼の名前を考える。
名前がないままじゃさすがに生活しずらい。
「幽霊…だから…れいくん…かな…」
一人でボソッと呟いているといつの間にか私のすぐ後ろにいた彼は
「れいくん、いーじゃん」
そう言ってれいくんはニコリと笑った。