儚い君と恋をする。

うざそうに振り返った叶斗くんは、私の顔を見るなりため息を吐くと、嫌そうな顔をして友達に顎でクイッと進行方向を指し先に行かせる。


「…お前ら先行っててくんね?」

「ひゅーっ!!モテるなぁ叶斗」
「今度その子紹介しろよっ」

「うるせぇよ、さっさと行けっ!」


叶斗くんが怒ると友達は、怖い怖いと笑い足音が遠ざかっていった。


そして、私たちは二人きりになった。


叶斗くんは制服のポケットに手を突っ込みながら、酷く冷めた目を私に向けてくる。


「で……こんな所まできて何?」


低くて、感情の読めない声。

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