儚い君と恋をする。
目の前の叶斗くんに少しだけ怯みそうになるけど、私はギュッと拳を握りしめ、勇気を振り絞って言葉を紡いだ。
「か、叶斗くんと……お友達になりたいですっ!」
「……無理。俺、女友達とかいらねぇし」
冷たくあしらうと足を返そうとする叶斗くんに私は慌てて言葉を続ける。
「ま、待ってよ…っ!叶斗くんと私は、最初は友達だったんだよ…? その後は…こ、恋人になったけど……っ」
私の口から飛び出た言葉に叶斗くんは一瞬だけ目を見開いた。
だけどすぐに、呆れた顔で私を見る。
「…は? まぢで何言ってんの? 俺、お前と会ったことないって昨日言わなかった? 俺はお前を知らねぇし……完全に人違いだろ」