独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。
「いいけど……翼が知ったら絶対ついてくるし怒るから……」
「内緒にする。それでいい?」
 優斗はわかっていたように先回りして尋ねた。
 話が早くて助かる、美咲は首を縦に振る。

「来週の土曜日ね」
「あぁ、よろしく」
 話を終えると2人は曲げていた足を伸ばし、立ち上がる。
 長くしゃがんでいたせいで少し視界はふらつくが、なんとか堪えた。
 
 優斗と2人で1日お出かけなんて初めてかも知れない。
 初めてのイベントに変な気分だった。
 やっぱり由紀だけでも誘おうと優斗に言えばよかったかも知れない、と少し後悔する。
 確定してしまった予定を変更するのは申し訳なくて、何も言わずに落としてしまったラムネを拾い、優斗とレジへ向かった。
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