独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。
最終話 愛のかたち
*
前のバンドの演奏が終わった。
お疲れと言葉を交わし、交代するように4人でステージに出る。
ファンが少しついているお陰か、観客から少数の黄色い悲鳴が聞こえてきて。
もちろん、その声の中には都も混ざっていた。
キーボード。
ギター&ボーカル。
ベース。
ドラム。
自分の楽器に向き合い、アイコンタクトを取る。
翼はマイクに向かって喋った。
「大学生バンド『Suit』です。今日は既存の曲と新曲を持ってきました。よろしくお願いします。」
いつも通り4人で曲を流していく。
既存の曲は弾き慣れているし、すでにファンも知ってるからか場の空気も良い。
数曲演奏を終え、ラスト一曲。
「……最後は新曲です。うちのキーボードが作曲、作詞は俺で——」
——人間には感情がある。
それがある限り、私たちはまたすれ違うのかもしれない。
けど、感情があるから
また戻る事だってできるはずだ。
独占欲・執着・渇望・依存
形は違えど、全ては同じものから生まれる。
「——『愛のかたち』」
演奏が始まった。
「独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。」
——完——
前のバンドの演奏が終わった。
お疲れと言葉を交わし、交代するように4人でステージに出る。
ファンが少しついているお陰か、観客から少数の黄色い悲鳴が聞こえてきて。
もちろん、その声の中には都も混ざっていた。
キーボード。
ギター&ボーカル。
ベース。
ドラム。
自分の楽器に向き合い、アイコンタクトを取る。
翼はマイクに向かって喋った。
「大学生バンド『Suit』です。今日は既存の曲と新曲を持ってきました。よろしくお願いします。」
いつも通り4人で曲を流していく。
既存の曲は弾き慣れているし、すでにファンも知ってるからか場の空気も良い。
数曲演奏を終え、ラスト一曲。
「……最後は新曲です。うちのキーボードが作曲、作詞は俺で——」
——人間には感情がある。
それがある限り、私たちはまたすれ違うのかもしれない。
けど、感情があるから
また戻る事だってできるはずだ。
独占欲・執着・渇望・依存
形は違えど、全ては同じものから生まれる。
「——『愛のかたち』」
演奏が始まった。
「独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。」
——完——


