独占欲の強い幼馴染はいつも私を噛みたがる。
第16話 黒い罠
土曜日。
美咲と優斗が、2人で会っている。
翼は胸が締め付けられるような不快感に襲われた。
自室のベッドでやるせない想いをクッションにぶつける。
気分は最悪だった。
「……」
何も考えたくなくてスマホを開き、適当にSNSを開き見た。
次々とスクロールして頭の思考を鈍らせる。
ふと将吾の投稿を見つけて今日ライブだったことを思い出した。
「……そういや買ったな」
めんどくさい、行くのをやめてしまおうか。
でも、家にいたって美咲のことが気になって落ち着けない。
「くそっ……」
スマホを枕元に投げる。
一旦寝よう。
そしたら何も考えなくていい。
寝て起きて、もし気が向けばライブにも行けばいい。
翼は思考を強制終了させるように目を閉じた。
*
何か音に起こされたわけでもなく、自然と目を開けた。
ぼーっとしながらスマホを手に取る。
画面には一件の通知が来ていた。
[荒木先輩たちのライブ投稿に優斗写ってるんだけど、今日優斗と美咲ってデートじゃなかった?]