こわもて専務の秘密の趣味 ~御曹司は愛する人を運命の糸でからめとる~
「おいしいよ」
ほっとしたのも束の間。
「だけど拓斗に比べて雑味がある。キレが弱い」
すぱっと言われ、彩羅はしゅんとした。
「あ、悪い。つい……」
「お店の商品ですから。教えていただいて嬉しいです。精進します」
ぺこりと下げた頭を上げると、優しい笑みに迎えられた。
「努力家で素敵だな」
ストレートな言葉に、かあっと顔が熱くなる。
「ありがとうございます」
耐えられなくなってカウンターの中に逃げる。
自分の淹れたコーヒーを万葉が飲んでくれた。
もっとおいしいって言われたい。
彼の癒しの時間を自分のコーヒーで作れたら。
そう思って振り返り、彩羅は凍り付いた。
「あの~」
いつの間に来たのか、月菜が万葉のすぐそばに立っている。
「糸条専務ですよね。お会いできて嬉しいです。私、最近正社員になった西垣月菜です。隣の手芸ショップで研修中です。よろしくお願いしまーす」
きゅるんとした声がした。
「そうですか、業務に励んでください」
答えた万葉の声は冷たく聞こえた。これは自分の願望だろうか。
「頑張ります! でも~」
月菜は断りもなく向かいに座る。
ほっとしたのも束の間。
「だけど拓斗に比べて雑味がある。キレが弱い」
すぱっと言われ、彩羅はしゅんとした。
「あ、悪い。つい……」
「お店の商品ですから。教えていただいて嬉しいです。精進します」
ぺこりと下げた頭を上げると、優しい笑みに迎えられた。
「努力家で素敵だな」
ストレートな言葉に、かあっと顔が熱くなる。
「ありがとうございます」
耐えられなくなってカウンターの中に逃げる。
自分の淹れたコーヒーを万葉が飲んでくれた。
もっとおいしいって言われたい。
彼の癒しの時間を自分のコーヒーで作れたら。
そう思って振り返り、彩羅は凍り付いた。
「あの~」
いつの間に来たのか、月菜が万葉のすぐそばに立っている。
「糸条専務ですよね。お会いできて嬉しいです。私、最近正社員になった西垣月菜です。隣の手芸ショップで研修中です。よろしくお願いしまーす」
きゅるんとした声がした。
「そうですか、業務に励んでください」
答えた万葉の声は冷たく聞こえた。これは自分の願望だろうか。
「頑張ります! でも~」
月菜は断りもなく向かいに座る。