聖女の力を搾取されて使い捨てられた元聖女は、辺境地へ国外追放されて冷酷聖騎士に溺愛されながら運命愛に導かれました
 魔王との戦いから数日後。
 ウィラルドとマリーはペガサスに乗り、真っ青な空に真っ白な雲がふんわりと浮かぶ穏やかな空を飛び、空の乗馬を楽しんでいる。
 そしてペガサスはジェルブロゼ村へと降り立つ。
 二人がジェルブロゼを訪れたのは、ウィラルドがマリーへ「話しがある」と言ってやってきた。

 二人はペガサスを降りてジェルブロゼ村を歩く。ジェルブロゼの白バラは見頃を過ぎたが、まだ白バラが咲いていた。
 ウィラルドはマリーを廃修道院へ連れてきた。
 廃修道院の中にある白バラは以前にマリーとウィラルドが二人で見た時と変わらず、美しく咲いている。
 マリーは白バラに近づいて見つめる。
 「この白バラはアンナ様が誕生日にエドワルド様から贈られた白バラだったのね」
 白バラには淡い桃色と瑠璃色の二本のリボンが一緒に結ばれている。
 マリーはピンクの可愛らしい膝上のワンピースの裾を揺らしてウィラルドへ振り返る。
 「ウィラルド、話しってなぁに?」
 今日、マリーとウィラルドは休暇になっている。しかし何故かウィラルドは聖騎士の衣装を着ている。
 マリーは疑問に思うが、休暇でも何か対応する事があったのかもしれないと思い、着ている理由を聞かなかった。
 「話し……、とても重要なことだ」
 ウィラルドの視線は泳いでいて、落ち着かない様子だ。
 「重要なこと?」
 マリーが首を傾げてウィラルドと同じ言葉を繰り返す。
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