聖女の力を搾取されて使い捨てられた元聖女は、辺境地へ国外追放されて冷酷聖騎士に溺愛されながら運命愛に導かれました
マリーとウィラルドは王城の裏手にある、食料や物資を運搬するために使う出入り口付近の人気のない場所へやってきた。
関係者以外の人通りはなく、今日は業者などの出入りが少ない。夕刻のため、これから出入り口を使用する人物はほぼいないだろう。
マリーとウィラルドがその場所を訪れると、レユスットと少し離れた場所にヘレナが立っていた。
ウィラルドは足を止めて、不安そうに足を進めるマリーを見送る。
マリーは二メートルほど離れてレユスットの前に立つと、レユスットが話しを始める。
レユスットは洗いざらしの白いワイシャツ、履き込んだダークブラウンのスラックスと革靴で、以前合った時とは違ってラフな印象を受ける。
「アンナ、来てくれてありがとう」
レユスットはマリーを聖女名で呼び、マリーが聖女だった時に向けていた笑顔と同じ笑顔を向ける。
「いえ……。ご用件はなんですか?」
マリーは左手で右手を握り、小声で尋ねる。
レユスットはマリーの左手薬指に視線を落とすと、見覚えのないピンクのバラの指輪が目に入る。
「婚約したんだね」
「え? ええ、そうよ」
マリーはレユスットへの警戒心から短く答える。
「こっちの国でも盛り上がっているよ。大聖女アンナ様の生まれ変わりと英雄聖騎士エドワルド様の生まれ変わりが結婚するって、毎日お祭り騒ぎだよ」
レユスットは明るい口調とは逆にどこか物寂しい印象をマリーへ与える。
「あの後、国に帰ってえらい怒られたよ。まあ、当然と言ったら当然だよな」
レユスットは自分を自嘲し、身に起こった事を思い出す。
レユスットは国へ帰ると覚悟していた事が待っていた。
レユスットの居場所を突き止めるため、魔王に脅された国王は激怒してレユスット一族の爵位を剥奪した。
それに激怒したレユスット一家はレユスットを勘当した。
国民からは英雄聖騎士を語った嘘つき、聖女の力を魔術で無理矢理搾取してその聖女を捨てた最低な聖騎士の男として白い目でみられた。
レユスットは国王から国外追放と聖騎士と名乗る事を禁止する処罰を受けた。
レユスットは元聖騎士と名乗ることもできない、爵位も経歴も何もない剣が扱える男性となった。
何事も顧みずに出世を望んだレユスットは全てを失った。
レユスットは国外追放の期日前に国を出て、その足で謝るためにマリーの元を訪れた。
関係者以外の人通りはなく、今日は業者などの出入りが少ない。夕刻のため、これから出入り口を使用する人物はほぼいないだろう。
マリーとウィラルドがその場所を訪れると、レユスットと少し離れた場所にヘレナが立っていた。
ウィラルドは足を止めて、不安そうに足を進めるマリーを見送る。
マリーは二メートルほど離れてレユスットの前に立つと、レユスットが話しを始める。
レユスットは洗いざらしの白いワイシャツ、履き込んだダークブラウンのスラックスと革靴で、以前合った時とは違ってラフな印象を受ける。
「アンナ、来てくれてありがとう」
レユスットはマリーを聖女名で呼び、マリーが聖女だった時に向けていた笑顔と同じ笑顔を向ける。
「いえ……。ご用件はなんですか?」
マリーは左手で右手を握り、小声で尋ねる。
レユスットはマリーの左手薬指に視線を落とすと、見覚えのないピンクのバラの指輪が目に入る。
「婚約したんだね」
「え? ええ、そうよ」
マリーはレユスットへの警戒心から短く答える。
「こっちの国でも盛り上がっているよ。大聖女アンナ様の生まれ変わりと英雄聖騎士エドワルド様の生まれ変わりが結婚するって、毎日お祭り騒ぎだよ」
レユスットは明るい口調とは逆にどこか物寂しい印象をマリーへ与える。
「あの後、国に帰ってえらい怒られたよ。まあ、当然と言ったら当然だよな」
レユスットは自分を自嘲し、身に起こった事を思い出す。
レユスットは国へ帰ると覚悟していた事が待っていた。
レユスットの居場所を突き止めるため、魔王に脅された国王は激怒してレユスット一族の爵位を剥奪した。
それに激怒したレユスット一家はレユスットを勘当した。
国民からは英雄聖騎士を語った嘘つき、聖女の力を魔術で無理矢理搾取してその聖女を捨てた最低な聖騎士の男として白い目でみられた。
レユスットは国王から国外追放と聖騎士と名乗る事を禁止する処罰を受けた。
レユスットは元聖騎士と名乗ることもできない、爵位も経歴も何もない剣が扱える男性となった。
何事も顧みずに出世を望んだレユスットは全てを失った。
レユスットは国外追放の期日前に国を出て、その足で謝るためにマリーの元を訪れた。