聖女の力を搾取されて使い捨てられた元聖女は、辺境地へ国外追放されて冷酷聖騎士に溺愛されながら運命愛に導かれました
 王室から辺境伯の元へ届いた書簡によるとーー。

 マリーの祖国であるルヴォア国はマリーがいた頃より国を守る境界線の力が弱まってきてしまった事が書かれている。
 マリーの国の聖女たちは昼夜問わず祈りを捧げて境界線の力を回復させようとしているが、現状維持も難しく境界線の力は日々弱まっている。
 聖騎士団長であるレユスットを含む聖騎士たちが魔物と戦っているが、魔物を倒せなくなっていた。
 レユスットは国一番の聖騎士で強かったが、マリーの聖女の力がなくなり弱体化していた。
 このままではマリーの祖国は魔物による甚大な被害が出てしまう。
 事態が悪化すれば、魔物がはびこる大聖女アンナ伝説と同じ時代がやってきてしまう。
 最後に書簡には辺境伯の領地の安全確保と魔物への警戒を怠らないようにと書かれていた。

 マリーはその事実を知り、驚きと共に心が暗く沈む。
 辺境伯はマリーの国の事なので、耳に入れた方が良いと判断してマリーを呼び出して知らせた。
 マリーはテーブルに置かれている書簡を手に取る。
 マリーは書簡を見つめながら、何もできない自分を責めた。
< 34 / 39 >

この作品をシェア

pagetop