聖女の力を搾取されて使い捨てられた元聖女は、辺境地へ国外追放されて冷酷聖騎士に溺愛されながら運命愛に導かれました
 「もう一度言う。マリー、俺と一緒に王都の王城へ来てほしい。俺の、聖騎士である俺のパートナーの聖女としてーー」
 「ウィラルド様のパートナーの聖女として……? でもそれってーー」
 「責任は俺が取る」
 レユスットがしていたように、聖騎士が聖女と行動を共にするという事は英雄聖騎士を名乗る事と同じになる。
 マリーはウィラルドがレユスットと同じような気持ちで言っているようには思えないが、答えを出せずに迷う。
  伝説によると、英雄聖騎士の聖剣は白く光っていた。そしてレユスットの聖剣は光らず、ウィラルドの聖剣は白く光っていた。
 (ウィラルド様は英雄聖騎士様なの? それって本当にーー?)
 マリーはレユスットとの事があり、ウィラルドを信じる気持ちに迷っているとウィラルドが言葉を続ける。
 「信頼の絆。マリーは当然知っているだろう」
 「信頼の絆ーー。大聖女アンナ伝説にあったわ。でもウィラルド様とは会ったばかりなのにーー」
 信頼の絆とは、大聖女アンナと英雄聖騎士の信頼の証として使える能力だ。
 英雄聖騎士は女神アテナから授かった”聖女の祈りによって自身の能力を高められる”という能力を持っている。
 当時は大聖女アンナしか聖女がいなかった。
 英雄聖騎士は大聖女アンナと信頼関係を深める事により、自身の力を高めていったと伝説に記されている。
 マリーはウィラルドと出会って信頼と呼ぶには会った日数も時間も少ない。
 マリーはウィラルドを信頼していると断言する事に自信がない。
 「マリー、俺のことをどう思う?」
 「えっ!?」
 マリーはウィラルドに単刀直入に聞かれ、一瞬で顔を真っ赤にする。
 マリーは顔を紅くして、何と答えれたら良いかと戸惑う。
 「答えてくれ」
 マリーはウィラルドに真剣な表情で問われ、ウィラルドへ抱いている気持ちをそのまま伝える。
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