聖女の力を搾取されて使い捨てられた元聖女は、辺境地へ国外追放されて冷酷聖騎士に溺愛されながら運命愛に導かれました
 マリーはウィラルドのパートナーの聖女として王城で暮らすことになったが、周りには伏せていた。
 マリーが聖女の力を完全に取り戻していない事と余計な騒ぎを避けるためだ。
 マリーと関係がない人物にはマリーをウィラルドの遠い親戚と言い、ウィラルドと関係のあるウィラルドの両親や信頼できるウィラルドの部下にはマリーが元聖女でパートナーとして共にいる事を伝えた。

 マリーはウィラルドのパートナーの聖女になったが、力が完全に戻っているわけではない。
 そのためマリーは村にいた頃と変わらず、次の職業や自分がやりたい事を探すために色々な事をやってみようと決めていた。
 始めにマリーは聖女の力が戻ってきたため、王都の近くにあるウィラルドの国の聖女修道院を訪れた。
 マリーが大聖女アンナ像へ祈ると、他の聖女たちに感嘆されて感謝された。
 少し力が戻っただけのマリーの祈りだったが、その力は他聖女たちとは比べものにならないくらい強かった。
 マリーは久しぶりに大聖女アンナ像へ祈れて聖女らしい事ができて嬉しくなった事をウィラルドへ話した。
 するとウィラルドに「まだ聖女の力が完全に戻ったわけではないだろうから、また無理をしてマリーが倒れたら心配だ」と言われ、頻繁には聖女修道院へ行かないようにと釘を刺された。

 次にマリーはウィラルドの執務の手伝いをすることになり、ウィラルドが聖騎士の訓練や討伐へ行っている間は城内の仕事をすることにした。
 マリーも魔物討伐へ一緒に行くとウィラルドに言ったが、ウィラルドにまた「聖女の力が完全に戻ったわけではないから、無理をされたら心配だ」と言われてしまった。
 マリーにとって、ウィラルドの執務の手伝いや城内の仕事はどれもやりがいがあったが、マリーにとって”やりたい事”かと言われると違う気がした。

 マリーが王城で様々な仕事に携わっていると、すぐに数日が経った。
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