聖女の力を搾取されて使い捨てられた元聖女は、辺境地へ国外追放されて冷酷聖騎士に溺愛されながら運命愛に導かれました
「アンナ」
聖騎士団長のレユスットがマリーの顔を見てマリーを聖女名で呼ぶ。
「…………」
マリーはレユスットを見ると表情を曇らせる。
魔物が出現する冬の森に置き去りにされ、使い捨てられた時の事がマリーの頭の中で蘇る。
ウィラルドが表情を暗くするマリーの前に庇うように立ち、マリーからレユスットの姿を見えなくする。
「騎士団長とは隣国の貴様のことか。おかしいと思い、ついて来てよかった」
ウィラルドがレユスットを睨むと、レユスットも同じ視線をウィラルドへ返すとヘレナへ言う。
「ずいぶんと癖のある友人を持っているんだね」
「え? 三人とも知り合い?」
何も知らないヘレナは困惑するが、三人の話は進んでいく。
「アンナ、久しぶりだね。この国を訪れる任務があるから時間を作ってアンナへ会いに行こうと思っていたんだよ」
レユスットはウィラルドに隠されているマリーへ親しげに声をかける。
「目障りだ。消えろ」
ウィラルドは低く、敵対心むき出しの声でレユスットに言う。
「アンナ、こんな冷酷な男と一緒にいないで僕の所に戻っておいで」
レユスットはウィラルドを無視してさらにマリーへ話しかける。
ウィラルドは表情を険しくしてレユスットをきつく睨み、さらに声を低くする。
「貴様、俺の聖女様に話しかけるな。名前を呼ぶな。視界に入れるな。声を聞くな。今度やったら命はないと思え」
「こわ……! それだから王太子で聖騎士という最高位な地位を持っているのにモテないんだよ」
社交的なレユスットは女性の扱いが上手く、自分の周りに女性がいる事を自慢に思っている。
レユスットは年齢問わず女性には必ず声をかけ、女性が言われて嬉しい言葉を口にしている。
軟派なレユスットとは違い、ウィラルドは近寄りがたい雰囲気がある。
白馬の冷酷聖騎士呼ばれているが、容姿が整っているため遠くから女性たちの羨望の眼差しを集めるだけだった。
「モテるという事は俺に必要ではない。俺はマリーがいればそれでいい」
「……!」
「聖騎士王太子殿下、大胆!」
マリーは一瞬で顔を赤くして無言で照れると顔を両手で隠し、ヘレナは目を丸くして驚く。
「どういう経緯でアンナを俺の聖女様と呼んでいるのか分からないけど、そういうセリフはアンナが可哀想だ。優しいアンナだから、気を遣って断りたくても断れないだろう?」
「わ、わたしは……」
顔が真っ赤なマリーは何と答えたらいいか分からず、下を向いて胸から下げている聖女のロザリオを見つめる。
ウィラルドは眉根を寄せ、鋭い目つきでレユスットを睨んでいる。
ウィラルドがレユスットを睨んでいる理由は、レユスットがマリーを魔物が出現する森へ置いていった事に気づいているからだ。
「と、とりあえずお店に入ってアフタヌーンティーにしよう! ね?」
止めないと広場でずっと揉めていそうなウィラルドとレユスットの会話が途切れ、ヘレナの提案で予定通りの店に移動する。
聖騎士団長のレユスットがマリーの顔を見てマリーを聖女名で呼ぶ。
「…………」
マリーはレユスットを見ると表情を曇らせる。
魔物が出現する冬の森に置き去りにされ、使い捨てられた時の事がマリーの頭の中で蘇る。
ウィラルドが表情を暗くするマリーの前に庇うように立ち、マリーからレユスットの姿を見えなくする。
「騎士団長とは隣国の貴様のことか。おかしいと思い、ついて来てよかった」
ウィラルドがレユスットを睨むと、レユスットも同じ視線をウィラルドへ返すとヘレナへ言う。
「ずいぶんと癖のある友人を持っているんだね」
「え? 三人とも知り合い?」
何も知らないヘレナは困惑するが、三人の話は進んでいく。
「アンナ、久しぶりだね。この国を訪れる任務があるから時間を作ってアンナへ会いに行こうと思っていたんだよ」
レユスットはウィラルドに隠されているマリーへ親しげに声をかける。
「目障りだ。消えろ」
ウィラルドは低く、敵対心むき出しの声でレユスットに言う。
「アンナ、こんな冷酷な男と一緒にいないで僕の所に戻っておいで」
レユスットはウィラルドを無視してさらにマリーへ話しかける。
ウィラルドは表情を険しくしてレユスットをきつく睨み、さらに声を低くする。
「貴様、俺の聖女様に話しかけるな。名前を呼ぶな。視界に入れるな。声を聞くな。今度やったら命はないと思え」
「こわ……! それだから王太子で聖騎士という最高位な地位を持っているのにモテないんだよ」
社交的なレユスットは女性の扱いが上手く、自分の周りに女性がいる事を自慢に思っている。
レユスットは年齢問わず女性には必ず声をかけ、女性が言われて嬉しい言葉を口にしている。
軟派なレユスットとは違い、ウィラルドは近寄りがたい雰囲気がある。
白馬の冷酷聖騎士呼ばれているが、容姿が整っているため遠くから女性たちの羨望の眼差しを集めるだけだった。
「モテるという事は俺に必要ではない。俺はマリーがいればそれでいい」
「……!」
「聖騎士王太子殿下、大胆!」
マリーは一瞬で顔を赤くして無言で照れると顔を両手で隠し、ヘレナは目を丸くして驚く。
「どういう経緯でアンナを俺の聖女様と呼んでいるのか分からないけど、そういうセリフはアンナが可哀想だ。優しいアンナだから、気を遣って断りたくても断れないだろう?」
「わ、わたしは……」
顔が真っ赤なマリーは何と答えたらいいか分からず、下を向いて胸から下げている聖女のロザリオを見つめる。
ウィラルドは眉根を寄せ、鋭い目つきでレユスットを睨んでいる。
ウィラルドがレユスットを睨んでいる理由は、レユスットがマリーを魔物が出現する森へ置いていった事に気づいているからだ。
「と、とりあえずお店に入ってアフタヌーンティーにしよう! ね?」
止めないと広場でずっと揉めていそうなウィラルドとレユスットの会話が途切れ、ヘレナの提案で予定通りの店に移動する。