聖女の力を搾取されて使い捨てられた元聖女は、辺境地へ国外追放されて冷酷聖騎士に溺愛されながら運命愛に導かれました
ウィラルドは愛おしいマリーを見つめながら、自分の考えを伝える。
「マリーの前世は大聖女アンナ様だが、今はマリーだ。大聖女アンナ様が最期まで聖女として生きたように、マリーも自分がどうしたいかを考えるしかない」
「わたしがどうしたいか……」
マリーは聖女をやめてからずっと考えていた事だ。
マリーは自分がどうしたいか、何をしたいかを考えられるようになってきた。
そして初めて”恋愛をしたい”とやりたい事を決めて、今はアンナとエドワルドのために何ができるかを考えている。
マリーの視線はウィラルドの瞳の奥から、自分を見つめるウィラルドの顔に戻ると顔が赤くなっていく。
マリーはウィラルドが好きだ。
しかしまだ気持ちを伝える勇気がない。
マリーはウィラルドとどうなりたいか、アンナとエドワルドのために何ができるか考える事を決める。
「分かったわ、よく考えてみる」
「何かあったらまた相談してくれ。一緒に考える」
ウィラルドは優しげな笑みを見せながらマリーへ言う。
「ありがとう! そうだ、ウィラルド様。これはお土産です。受け取ってください」
マリーは著書と一緒に購入した聖女のロザリオのイミテーションをウィラルドへ手渡す。
「聖女のロザリオか。どうしてこれを俺に渡す?」
「アンナ様とエドワルド様の二人の絆なので、ウィラルド様にも持っていてほしくて購入しました」
「そういう理由か。ありがとう、大切にする」
マリーは手のひらの上のロザリオを眺めているウィラルドへ聞こうか迷っていた事が言葉に出してしまう。
「あの……。ウィラルド様はわたしが大聖女アンナ様の生まれ変わりだから優しくしてくれるの?」
「……何を言っている」
ウィラルドは今までマリーと話していた声とは違う、感情を込めない低い声をマリーへ向ける。
マリーは声に出してしまったと気づいたが、言葉を止められなかった。
「もしそうだったら、申し訳なくて……。わたし、全然アンナ様に似てないから……」
アンナは語り継がれる大聖女となった女性だ。
聖女を辞めて何をするか迷っている自分とは違いすぎてマリーは不安になってしまった。
マリーはウィラルドが自分へ向ける気持ちを素直に受け取れているが、ウィラルドが自分とアンナを重ねているのかという不安がよぎる。
マリーは声に出すと不安と悲しみが溢れ出ててきてしまった。
「…………」
ウィラルドは無言で悲しそうなマリーを見つめ、初めてマリーへ向けて不機嫌な表情を見せる。
「マリーは俺の何を見ている?」
「え?」
ウィラルドは先程までの甘く優しい声とは違う、マリー以外の人物と話している時のような低く鋭い声だ
マリーはウィラルドの事で悩んでいる。
目を丸くしたマリーはウィラルドに問われた事が分からずに疑問符を浮かべる。
「明日、いつものように俺の執務室へ来るように。いいな?」
ウィラルドは立ち上がり、マリーの部屋から出る前に「おやすみ」と振り返らずに言って出て行った。
部屋に残されたマリーはいつもとは違う胸の高鳴りを感じていた。
「マリーの前世は大聖女アンナ様だが、今はマリーだ。大聖女アンナ様が最期まで聖女として生きたように、マリーも自分がどうしたいかを考えるしかない」
「わたしがどうしたいか……」
マリーは聖女をやめてからずっと考えていた事だ。
マリーは自分がどうしたいか、何をしたいかを考えられるようになってきた。
そして初めて”恋愛をしたい”とやりたい事を決めて、今はアンナとエドワルドのために何ができるかを考えている。
マリーの視線はウィラルドの瞳の奥から、自分を見つめるウィラルドの顔に戻ると顔が赤くなっていく。
マリーはウィラルドが好きだ。
しかしまだ気持ちを伝える勇気がない。
マリーはウィラルドとどうなりたいか、アンナとエドワルドのために何ができるか考える事を決める。
「分かったわ、よく考えてみる」
「何かあったらまた相談してくれ。一緒に考える」
ウィラルドは優しげな笑みを見せながらマリーへ言う。
「ありがとう! そうだ、ウィラルド様。これはお土産です。受け取ってください」
マリーは著書と一緒に購入した聖女のロザリオのイミテーションをウィラルドへ手渡す。
「聖女のロザリオか。どうしてこれを俺に渡す?」
「アンナ様とエドワルド様の二人の絆なので、ウィラルド様にも持っていてほしくて購入しました」
「そういう理由か。ありがとう、大切にする」
マリーは手のひらの上のロザリオを眺めているウィラルドへ聞こうか迷っていた事が言葉に出してしまう。
「あの……。ウィラルド様はわたしが大聖女アンナ様の生まれ変わりだから優しくしてくれるの?」
「……何を言っている」
ウィラルドは今までマリーと話していた声とは違う、感情を込めない低い声をマリーへ向ける。
マリーは声に出してしまったと気づいたが、言葉を止められなかった。
「もしそうだったら、申し訳なくて……。わたし、全然アンナ様に似てないから……」
アンナは語り継がれる大聖女となった女性だ。
聖女を辞めて何をするか迷っている自分とは違いすぎてマリーは不安になってしまった。
マリーはウィラルドが自分へ向ける気持ちを素直に受け取れているが、ウィラルドが自分とアンナを重ねているのかという不安がよぎる。
マリーは声に出すと不安と悲しみが溢れ出ててきてしまった。
「…………」
ウィラルドは無言で悲しそうなマリーを見つめ、初めてマリーへ向けて不機嫌な表情を見せる。
「マリーは俺の何を見ている?」
「え?」
ウィラルドは先程までの甘く優しい声とは違う、マリー以外の人物と話している時のような低く鋭い声だ
マリーはウィラルドの事で悩んでいる。
目を丸くしたマリーはウィラルドに問われた事が分からずに疑問符を浮かべる。
「明日、いつものように俺の執務室へ来るように。いいな?」
ウィラルドは立ち上がり、マリーの部屋から出る前に「おやすみ」と振り返らずに言って出て行った。
部屋に残されたマリーはいつもとは違う胸の高鳴りを感じていた。