聖女の力を搾取されて使い捨てられた元聖女は、辺境地へ国外追放されて冷酷聖騎士に溺愛されながら運命愛に導かれました
 ウィラルドが退室してから数十分が経った。
 マリーは落ち着かない様子で仕事が終わったデスクに座っている。

 正午を過ぎて一時になろうとしている時、ウィラルドが帰ってきた。
 「マリー。急だが、昼食が終わったらメイドと共に準備を進めてくれ」
 「何の準備をするの?」
 「母の誕生バーティーに出席する準備だ」
 「え!? ウィラルド様のお母様の誕生パーティーってこと? わたしが出席するの?」
 「他に誰がいる? 俺も出席する。マリーは俺のそばにいてくれ」
 マリーが突然の事に驚いて何も言えないでいると執務室の扉がノックされ、メイドがマリーを呼びにやってきた。
 「後で迎えに行く」
 ウィラルドはメイドと共に執務室を出ようとしているマリーへ笑みを作って見送る。
 マリーの考えが追いつかないまま、昼食を済ませてメイドと共に誕生パーティーへ出席する準備を行っていった。
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